
eCPM、表示回数、フィル率、収益の読み方
広告の指標はつながっています。アプリが広告をリクエストし、ネットワークが広告を返すことがあり、アプリが表示回数を記録し、その結果が見積もり収益につながります。最後の値だけ、あるいは eCPM だけを見ていると、どこで成果が変わったのかがわからなくなります。
AdMate はこれらの指標をまとめて確認しやすくしますが、正確なレポート上の定義については引き続き AdMob が基準です。
リクエスト:機会はここから始まる
広告リクエストは、アプリがプロバイダーに広告を求めたことを記録します。リクエスト数は、アプリの利用状況、広告の配置、ユーザーの動線、同意状況、実装によって変わります。
リクエストは表示された広告ではありません。リクエストが減った場合は、価格に注目する前に、アプリの利用状況と広告枠を読み込むタイミングを確認してください。
マッチ率とフィル率の考え方
プロバイダーのダッシュボードでは、リクエストに対して需要があったかどうかをマッチ率やフィル率に関する指標で示します。計算式や対象となるリクエストの範囲は異なることがあるため、レポートに表示される指標名をそのまま使ってください。
比率が低いのは、需要、地域、フォーマット、ポリシー、配信条件が理由の場合もあります。それだけで SDK の不具合だとは言えません。
表示回数:実際に表示されたとカウントされた広告
表示回数は、リクエスト数よりも実際の露出に近い指標です。表示回数とマッチしたリクエスト数を比べると、広告を受け取ってからプロバイダーのルールに沿って表示されるまでの間で変化が起きていないかを確認できます。
ユーザー体験を損なったりポリシーに違反したりして表示回数を増やそうとしないでください。持続的な収益化には、適切な配置と同意が欠かせません。
eCPM:正規化された単価
eCPM は、表示 1,000 回あたりの見積もり収益を表します。
eCPM = 見積もり収益 ÷ 表示回数 × 1,000
規模の異なるセグメントを比べられますが、サンプルが小さいと値が大きくぶれることがあります。高単価の表示が 10 回あっても、数百万回の表示を予測する安定した根拠にはなりません。
見積もり収益:量 × 単価
見積もり収益の合計は、表示回数と、eCPM が示す平均単価の両方で決まります。そこから、次の 4 つのパターンが見えてきます。
- eCPM が安定したまま表示回数が増えれば、通常は収益が増える
- 表示回数の減少が、eCPM の上昇を上回ることがある
- 表示回数が変わらず eCPM が下がれば、収益は減る
- 量と eCPM の両方が改善すると、効果が重なり合う
割合の変化を喜ぶ前に、必ず分母を確認しましょう。
変化を順番に分析する
- AdMob アカウントと確定した期間を 1 つ選ぶ。
- アプリと広告ユニットのフィルタを確認する。
- リクエスト数を確認する。
- マッチ率やフィル率に関する指標を確認する。
- 表示回数を確認する。
- eCPM を確認する。
- 見積もり収益を確認する。
- 最も大きな変化を、国、アプリ、広告ユニット、フォーマット別に分解する。
この順番は広告配信の流れに沿っているため、推測に頼る部分を減らせます。
例
リクエスト数が安定し、マッチ率もほぼ同じなのに表示回数が急に減った場合は、広告が返されてから表示としてカウントされるまでの流れや、特定のフォーマットに関わる変更を調べます。表示回数は安定しているのに eCPM が下がった場合は、需要、地域、フォーマットの構成を調べてください。
ダッシュボードは問題のある段階を示し、ログと公式レポートが原因を裏付けます。
よくある間違い
- eCPM を上乗せの収益とみなす
- 小さな広告ユニットをポートフォリオ全体の平均と比べる
- 確定していない当日のデータを使う
- 通貨や国の構成を無視する
- リクエスト数を確認せずに表示回数ゼロを解釈する
- ポリシー違反のおそれがある方法でクリックを最適化する
見積もりから支払いまでの全体の流れについては、AdSense の支払いと AdMob の収益の違い をお読みください。
よくある質問
eCPM は高ければ高いほどよいのですか?
ポリシーに沿った十分な規模のサンプルで測定されていれば価値がありますが、合計収益とユーザー体験は、依然として量と配置に左右されます。
リクエスト数が表示回数より多いのはなぜですか?
すべてのリクエストが、マッチしてカウントされた表示になるわけではありません。プロバイダーの途中段階の指標と、実装の流れを確認してください。
AdMate でフィル率を変えられますか?
いいえ。AdMate はプロバイダーのデータを表示するもので、広告の配信やオークションの需要を制御することはありません。
どの指標を主要な数字にすべきですか?
運用上の価値を見るには見積もり収益を使い、変化を説明できるよう表示回数と eCPM も表示したままにしておきましょう。




